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アルプスファームの剪定
皆さん、今年の冬はいかがお過ごしでしょうか。
全国的な暖冬傾向は、アルプスファームがあるここ塩尻市も例外ではなく、先月1月28日に今シーズン2度目の降雪がありましたが、気温が高く雨になり、瞬く間に溶けてしまいました。そんな中、昨年12月から始まった剪定作業がほぼ終了しました。
例年この時期アルプスファームは10~30センチの雪に覆われ、何万本ものぶどう樹を氷点下の冷気から守りますが、今シーズンは前述のとおり暖冬のため雪不在でも無事に越冬しております。積雪の無い剪定作業は雪に足を取られる心配もなく穏やかな天候の中スムースに進行し、予定よりも2週間早く終了いたしました。この冬季の剪定作業はファームの数ある仕事の中でもとても重要なものです。
それは適切な剪定作業は
① 活力ある元気な樹を適度な栽培スペースに収め
② 品質と安定した収穫量を確保し
③ しかもぶどうの樹の寿命を延ばす
からです。
写真は、アルプスファーム奈良井川左岸に位置する『芦ノ田圃場』のシャルドネの剪定前、剪定後です。
剪定方法は樹の両側に長梢を出していく ギュイヨ・ドゥーブル(Guyot・double)という仕立てです。この方法は収穫量がほかの方法に比べてやや少なくなりますが、その分凝縮されたぶどうが育ちます。
剪定作業において、ファームのスタッフは樹の状態を1本1本確認しながら、一人で1日200~300本の剪定を行います。肉体的に負荷がかかる地道な作業ですが、一昨年から写真の電動剪定バサミを使用するようになり、負荷の軽減とともに作業効率も改善されました。
剪定が終わったアルプスファームは次週より”誘引作業“に入ります。
次回はこの誘引の様子を皆さんにご紹介したいと思います。