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読みものコラム

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冬木立と施肥作業

執筆者 アルプスファーム 宮田 進image

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(塩尻市 太田1圃場 12月16日)

12月に入り最低気温が氷点下となる日が多くなってきました。ぶどうの樹はほとんど落葉して畑は夏の緑色から茶色へとすっかりその景色を変えました。

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(塩尻市 芦ノ田11圃場 シャルドネ 12月16日)

樹の状態を確認するために今年伸びた枝の断面を観察してみました。樹液の流動が止まり休眠期に入ったのが確認出来ました。この状態であればいつ剪定を行なっても大丈夫です。また、断面中央の茶色い部分は髄という養分や水分を蓄える組織、周りの緑の部分が養分や水分の通路となる維管束になります。

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(塩尻市 片丘3圃場から北アルプス方面を望む 12月16日)

冬型の気圧配置が強まったこの日、塩尻市内は晴れていましたが北アルプスの山々は残念ながら雪雲の中でした。こちらからでも雪が降っているのが確認できます。これからの時期はこのような天候の日が多くなり日増しに白くなっていく山々を見て冬の訪れを感じます。

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(塩尻市 片丘1圃場 コンコード 12月16日)

現在、行なっている施肥の様子です。棚下でも作業できるように小型のトラクターを使用して装着したブロードキャスターで肥料を圃場内に満遍なく散布します。

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肥料は土壌分析や樹勢に基づいて配合された粒状の物を使用しています。ぶどうは肥料の三要素の一つである窒素への感受性が高い植物です。窒素が過多になると枝ばかりが徒長して果実の糖度低下や着色不良の原因となってしまいます。かといって少ないのも発芽や開花などに影響がありますのでそのあたりを考慮して他の成分と共にバランスを見ながら散布しています。

施肥が終わるといよいよ剪定が始まります。今シーズンの冬はラニーニャ現象の影響から厳しい寒さや降雪が多い予報となっていますがそれらに負けないように作業を頑張っていきます。

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