芽欠き作業中です。
① 芽欠き
芽欠きをする目的は、不要な芽を除去することにより、①養分の無駄な分散消耗を防ぎ、②特定の芽への養分集中を排除し、また、③新梢の成長空間を確保するためなど、重要な作業です。
今年の芽欠き作業は、昨年より2日早く5月13日から本格的に開始しました。
ダブルカーテン圃場では、棚仕立の圃場と異なり、眼前で作業できるため肉体的な疲労が軽減でき作業がはかどります。
(同圃場 コンコード 5月16日)
芽欠きの際は、必ずハサミを使用して芽を除去します。写真の赤丸のところはハサミで除去した芽の跡です。
(同圃場 コンコード 5月16日)
不要な芽は手で簡単に除去するこもできますが、除去した芽の付根がえぐれてしまい結果母枝を傷つけてしまいます。従って、必ずハサミを使用して丁寧に除去します。
(塩尻市 太田1圃場 メルロ 5月17日)
コルドン仕立のメルロの芽欠き作業です。結果母枝から伸びている2本の結果枝のうち1本は除去します。
(同圃場 メルロ 5月17日)
一般的には成長している上部の結果枝を残すと思われがちですが、そうすると結果母枝が年々高くなってしまうので、この場合は、下部にある結果枝に花房がついていることを確認した上で残し、上部の結果枝をハサミで除去します。
(塩尻市 太田1圃場 シャルドネ 5月17日)
こちらは、ギュイヨ仕立のシャルドネの芽欠き前の状態です。
(同圃場 シャルドネ 5月17日)
芽欠き作業で、余分な結果枝などを除去しているところです。
(同圃場 シャルドネ 5月17日)
芽欠き作業を実施済のシャルドネです。全体にスッキリした樹形になりました。
② 凍霜害
(塩尻市 高出3圃場 メルロの幼木 5月4日)
5月3日は、最低気温が△1.4℃まで低下したため、成木に影響はなかったものの、メルロの幼木の一部が凍霜害に遭いました。
(同圃場 メルロの幼木 5月12日)
5月3日に凍霜害に遭ったメルロの幼木ですが、被害に遭った芽の下部から新しい芽が出てきていたので一安心です。