摘心~雨除け設置~除葉
執筆者 犬飼 賢
(塩尻市 太田1圃場 7月14日)
【摘心】
今年2回目の摘心作業です。長く伸びた新梢をリーフカッターで摘心していきます。新梢の先端が伸び続けるとぶどうの房に養分が供給されず、果実の品質低下に繋がるため、しっかり摘心をしていきます。
(塩尻市 同圃場 同日)
バラの植えてある列が摘心が完了した垣根です。摘心作業は今後2回程行う予定です。
(塩尻市 芦ノ田8圃場 7月12日 シラー)
【雨よけの設置】
欧州系のぶどうは湿度に弱く、雨にあたると病気の発生する確率が高くなるため、垣根栽培の場合は雨除け(レインプロテクションと呼んでいます。)を必ず設置します。なお、棚栽培の場合は、果房に傘かけを行います。
この圃場は今年で植栽後3年となるためレインプロテクションを初めて設置しました。
(塩尻市 太田2圃場 7月13日 メルロ)
【除葉】
トラクターの前方に装備したリーフストリッパー(除葉機)で房回りの葉を巻き込み、前方に吹き飛ばしながら、除葉をしていきます。除葉の目的は、①ブドウの果房回りの風通しを良くし、②果房に日光をあてることで高品質のぶどうを栽培することです。
同時に、トラクターの後方に装備したスイングモアで除草も行います。
(塩尻市 太田1圃場 7月14日 メルロ)
【生育状況】
ぶどうは順調に生育しています。メルロは大きい粒は直径10mm程度です。
(塩尻市 太田1圃場 7月14日 シャルドネ)
シャルドネもメルロ同様、大きい粒は直径10mm程度と順調に生育しています。
メルロ及びシャルドネともに開花(満開)は昨年より数日遅れていましたが、生育状況はほぼ前年並みに追いついている状況です。
(塩尻市 片丘4圃場 7月14日 シャルドネ)
片丘圃場(標高730m)から塩尻市街地を展望。
7月14日には、北陸地域の梅雨明けが発表されました。本格的な夏の到来が待たれます。