日本ワインの表示が変わります

2018年8月26日 17:23 執筆者:企画広報部 野村泰久

皆さんは今年が「日本ワイン元年」と言われているのをご存知ですか?

数年前まで「日本ワイン」という呼び方自体あまり使われていませんでした。

2018年10月30日より適用される「果実酒等の製品品質表示基準を定める件(国税庁告示第十八号)」いわゆる"ワイン法"が施行されるからです。この法律により、国内製造ワイン(日本ワインと日本ワイン以外)、輸入ワインの3つに分けられます。

日本ワインとは日本国内で収穫された葡萄を使用し、日本国内で醸造されたワインを言います。

日本ワイン以外の国内製造ワインとは主に輸入原料ぶどう果汁を使用し、日本国内で醸造したワインを言います。

輸入ワインとは海外で製造され、日本に輸入されたワインを言います。

今回の主な表示の変更点は下記のとおりです。

・「日本ワイン」の表示(日本ワインのみ)

・「一括表示」の記載

・「特定の原料を使用した旨の表示」の記載

・日本ワイン以外の国内製造ワインにおける使用品種名や地名の表示不可

(一括表示には表示可)

表示例は下記の通りです。(「果実酒等の製法品質基準について」税務署より)

これまで国内で醸造されたワインを「国産ワイン」と呼んでいました。原料葡萄が国産か外国産かは表ラベルからは分からないケースもありました。そこで国産葡萄を使用し、国内で醸造されたワインを『日本ワイン』と差別化することが今回の法整備の大きな目的です。海外のワイン法などを参考にされています。

アルプスでも現在このワイン法に対応したラベルに順次切り替えを行っています。

すでにいくつかのワインで「日本ワイン」の表示や「一括表示」を追加しています。

日本ワインで4年連続日本一売れている「酸化防止剤無添加 信州コンコード」は下記のように変わりました。

旧表ラベル

新表ラベル

旧裏ラベル

新裏ラベル

是非、皆さんも店頭などで確認してみてください。

ここ数年、日本ワインの注目度が年々上がってきています。美味しくなったとの声もよく聞くようになりました。この秋の法律の施行にあわせお酒屋さん、ワイン専門店、スーパー、百貨店などでも「日本ワイン」を前面にだして強化をする動きがでてきています。皆さんも多くの日本ワインを店頭でみることが出来ると思います。

この法律でとかく「日本ワイン」ばかりが報道されたりしますが、国内製造ワインでも美味しいワインはたくさんあります。弊社でもあずさワインシリーズなどは海外原料を使用していますが、厳選された原料を使用しているので多くのお客様に好評いただいています。現状、葡萄品種を表示している酸化防止剤無添加ワイン(海外原料使用ワイン)は希少です。それだけ原料には自信があります。何より、リーズナブルな価格も魅力です。是非、皆さんに合うワインを探してみてはいかがでしょう?

株式会社アルプス