ヴェレゾン期と除葉

執筆者   アルプスファーム   相沢 博貴

(塩尻市 太田2圃場 メルロー 8月7日)

圃場ではヴェレゾン期を迎えています。

ヴェレゾン期とは

ぶどうは開花後、肥大(Ⅰ期)→停滞(Ⅱ期)→肥大(Ⅲ期)という順で成長し、Ⅱ期とⅢ期の間にあたる時期をヴェレゾン期といいます。

この時期は、糖が増し、酸が減少し、色素を作り出すなど,色々と生理的な変化が起こる段階です。

ぶどうの硬い実に水が回って柔らかくなり、色付きが始まってきます。

この圃場のメルローは、昨年より1週間早くヴェレゾンが開始しました。

(塩尻市 太田1圃場 ツヴァイゲルトレーベ 8月7日)

収穫時期の早いツヴァイゲルトレーベは着色がほぼ完了しました。

(塩尻市 芦ノ田8圃場 シラー 8月9日)

シラーの着色も昨年より1週間ほど早く進んでいます。

ぶどうの糖度が上がってくると鳥害を受けるため、それを防止するためのバードネットを取り付けます。

(塩尻市 太田1圃場 シャルドネ 8月7日)

シャルドネは一見変化が無いようですが、果粒は柔らかいものが増えてきています。昨年より10日程早くヴェレゾンを迎えました。これから更に成熟が進むと、シャルドネは琥珀色に変化していきます。

(塩尻市 芦ノ田7圃場 メルロー 8月9日)

リーフストリッパー(除葉機)を使用して除葉作業をしています。トラクター前方にリーフストリッパーを付け、房周りの除葉を行います。房を傷つけないよう、慎重に作業して行きます。

(同日、同圃場)

除葉する前の様子です。

(同日、同圃場)

除葉後の様子です。房周りがすっきりしました。

これからも暑い日々が続く予報が出ています。

年々暑さが増しているようで収穫時期が早まることも予想できるため、その準備も併せて実施する必要がありそうです。